Photo by Henry Scottこんにちは。倉内です。
3月も終わりに近づき、出会いと別れの季節がやってきました。年末年始にかけて転職活動をして、3月末で退職、4月から新しい職場へ…という方も多いのではないでしょうか。
こういう時期なので、ふと前職で上司に転職を告げたときに言われたこと、退職の挨拶回りをしたときに同僚から言われたことを思い出して、今の職場で話してみたら「退職時にそんなことを言われた経験ないよ……」と若干引かれました。
そこで今回は、社内外問わず転職経験のあるITエンジニアの知り合いに「退職時に言われて記憶に残ってることってある?」と聞いてきました。皆さんにも共感していただけるものがあるかもしれません。
対上司編
「大事な話があるのですが…」「嫌です!」
退職時というよりもう少し前の段階ですが。転職先から内定を得て、退職の意志を上司に伝えるために声をかけたときのことです。仕事でこんなに素早く明確な返事をもらったのはこれが最初で最後でした。
「会社に何ができるか言ってほしい…!」
別れを告げた恋人がすがってきたみたいな感じですね。
こちらとしては「今までいろいろ直してほしいところも言ったけど…変わらなかったじゃん! 今更何言ってんのよ!」という気持ちです。
「うちのよさに辞めてから気付いても遅い」
「うちを辞めるやつが他でうまくやれるわけがない」
もはやあるある(悲しい)すぎますが、古い体質の大企業から出ていこうとするとこういうことを言われがちですよね。愛社精神は素晴らしいとは思いますが…。
「現代のIT企業でこんなこと言う人いるの? 見たことない」と思った方は今ご自分がいる環境を大切にしてください。
「思いとどまれば次の査定でボーナスを上げる。昇進もさせる」
これも引き止めでよく出てくる言葉です。どうせならもう少し早くお願いしたかった。
ちなみにこれを聞いて転職をやめたところで待遇改善される保証はありませんが、転職の意志が揺らぎそうになる方もいるようです。
転職最後の難関は退職手続きと言っても過言ではないため、paiza転職成功ガイドでは「失敗しないための転職リファレンス」として退職時に起こりやすい問題と対策についてまとめています。
「いつでも戻ってきていいぞ」
これは転職理由によって捉え方が変わりそうですね。
大きなチャレンジのために羽ばたいていく人へ「(つらかったら)いつでも戻ってきていいぞ」と声をかけたのであれば心に残る一言と言えるかもしれません。
退職して一定期間以内なら出戻れる制度を設けている企業もありますし。
「次の会社って副業OK?」
「今夜空いてる?」くらいの気軽さで聞かれたので、うっかり「大丈夫です!」と返事をしてしまいそうです。副業OKだとしたら何だと言うんだ。
対同僚編
「転職先で仕事はともかく、また人間関係で辞めそうだよね(笑)」
「なぜこの職場から人が次々辞めていくのか胸に手を当ててよーく考えろ!」と言うのをこらえましたが、今でも思い出すとちょっとモヤッとします。
「人間関係」は転職理由のトップ10には入っていませんが、建前上「他にやりたいことがあってと言ったけど本音は人間関係が原因…」という人も多いようです。(参考:転職理由の「本音と建前」ランキング、それぞれ1位だったのは……?)
「(担当していた)お客さんから電話きたら回すわ」
地味に一番困るかもしれません。もう本番環境も見れないし、サーバも触れないし…。結局1回も回されることはなかったのでよかったですが。
転職していく人を見送る側になったこともありますが、さすがに転職していった人にお客様対応をしてもらおうという考え方はなかったので驚きました。
「転職先の定時って何時?」
「転職先って残業少ないんだ?じゃあ定時後手伝いにこれるね」
冗談かなと思って「いやーでも社員じゃないとここのオフィス入れませんし!」と言ったらわりとマジな目で「エントランスにノートPCを持っていくから大丈夫だよ」と言われました。怖い。
慢性的な人手不足の部署だったこともあり、残された人たちも必死だったのかなとは思います。
「とにかく本当に怖かったです。今までありがとうございました」
退職時に部下からこう打ち明けられました。
特に意外でもなく「まあ、そうよね…」とは思ったものの「寂しいです」とか「残念です」ではなく、この言葉をチョイスされたのは印象に残りました。
まとめ
法律的にアウトな案件は除外していますが、やっぱり記憶に残るのはネガティブ寄りな言葉が多いなという印象でした。
昔に比べると特にIT業界においては、転職はそう珍しいことではなく、スキルアップやキャリアアップのために前向きな気持ちで転職を考える方も多いでしょう。
自分が見送る側になるときはもちろん寂しい気持ちはあると思いますが、気持ちよく送り出したいものですね。
ちなみに退職していく人にこのような言葉をかける上司や同僚を見て、「ここはもうダメかもしれない……」と思った方は少し転職について考えてみてもいいかもしれません。
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