Photo by Mattこんにちは、谷口です。
19卒採用で就活予定の大学3年生の皆さん、そして1・2年のうちから就職を意識している方々は、「インターンシップ」(略してインターン)に興味がある方も多いかと思います。
「学校生活や就活の準備に忙しい中で、インターンに参加している暇なんかない!」と思われるかもしれませんが、実際には毎年多くの学生がインターンに参加しています。実質的には19卒の就職活動は今年の夏のインターンから始まっているといっても過言ではありません。実際に就活でインターン先企業の内定を勝ち取る例も多くあります。
実際に、paiza新卒で2017年卒の内定者の方々にインタビューをした際も、「就活でやっておけばよかったこと」として、「インターンにもっと参加しておけばよかった」と答えた方が何人もいました。悔いのない就活を進めるために、参加できるのであれば積極的に検討してほしいと思います。
先輩内定者たちが就活中にやっておけばよかったこと・やってよかったことについて、詳しくはこちら
paiza.hatenablog.com
今回は、そもそもインターンとは何なのか、そしてインターンに参加するメリットについてお話ししていきます。
■インターンって何?
インターンとは、学生が企業などの中で一定期間働き、就業体験ができる制度です。日本では一般的に、大学であれば主に3年の長期休暇中、就活が本格化する前の実施が多いです。内容はさまざまですが、1日~短期間で行われる職場体験・情報収集に近いインターンもあれば、長期間お給料をもらいながら実際の業務に携わり、ほとんど従業員と変わらない仕事をするようなインターンもあります。
ではこのインターンに実際どのぐらいの学生が参加しているのかといいますと、リクルートキャリアの調査によれば、2017年卒学生のうちインターン参加者は43.7%にのぼり、前年に比べると3.8ポイントの増加となりました。
ここ数年は経団連の指針によって就活スケジュールが後ろ倒しにされている影響もあってか、インターンが活発化しています。
というのも、応募や内定通知の解禁時期が後ろ倒しになればなるほど、企業としては優秀な学生と接して入社意欲を高めてもらったり、内定を出して人材を確保したりできる時期が遅れてしまいますよね。
そのため、最近は多くの企業が優秀な学生へのアピールや囲い込みのために、インターンの実施に力を入れるようになってきたのです。
■学生がインターンに参加するメリット
Photo by IDM Südtirol - Alto Adige : ICT & Automation
昨年は4割強の学生が参加していたインターンですが、参加するとどんなよいことがあるのでしょうか?
◆インターンを通じて、業界や職種について知ることができる
まずは何といっても、仕事や会社について、体験をもとに理解できるというのが一番のメリットです。
百聞は一見に如かずと言いますが、どんなにインターネットや説明会、OB訪問などで情報収集をしても、自分で経験してみないとわからない実情はたくさんあります。
短期のインターンではわかりにくいかもしれませんが、長期就労型インターンの場合は、仕事がどんなふうに進められていくのか、社員にどんな人がいるのかなど、現場の実態を知ることができます。目指している業界や職種が自分にあっているのか、応募する前に知ることができるのは大きなメリットです。
◆実体験をもとに面接で説得力のある話ができる
企業が優秀な学生を囲み込みたいがためにインターンを積極的に実施するようになってきた……ということは、実際にインターン経由での内定も増えてきていることになります。
リクルートキャリアの調査(※)によれば、2017年卒の内定者にインターンシップ参加者がいた企業は72.5%で、前年度よりも6.0ポイント増加しました。これは企業がインターン参加者を優遇しているというよりは、参加者と不参加者では応募先企業や職種についての情報量が圧倒的に異なりますから、結果的に書類選考や面接での受け答えにも差が出ているのだと思われます。
志望動機や今後やりたい業務などといった頻出質問の答えも、インターンに参加していれば実体験をもとに具体的な話を考えやすくなりますし、説得力も出ます。
インターンを経験しないと必ず不利になるわけではありませんが、本命の企業が実施しているのであれば、参加は検討した方がよいでしょう。
■一方、インターン参加時に注意すること
Photo by David Huang
就活におけるメリットの多いインターンですが、ただ参加だけしていれば必ず就活で有利になるかというと、そうではありません。
むしろ、目的のないインターンシップは時間の無駄になってしまいますから、注意が必要です。
■まとめ
インターンは、就活の方向性を考えるための有効な機会です。
もちろん無理に参加する必要はありませんが、4年になってからも研究などで忙しそうな人ほど、3年のうちにインターンに参加しておくことで、早めに就活の方向性を定めたり情報収集をしたりできます。
興味のある方は、まずインターンの求人情報から見てみるとよいでしょう。