Photo by Chris Potterこんにちは。倉内です。
paizaでは、開発経験の浅い方や業務未経験の方向けに、エンジニアとしての転職をサポートするサービス「EN:TRY」を提供しています。
EN:TRYを利用して未経験からITエンジニアへの転職をかなえた方も多くいらっしゃいますし、SNSなどでも転職してエンジニアになりましたという報告をよくお見かけします。
特にインターネット上では「未経験からエンジニアになりました! 仕事楽しいです!」という成功体験を目にすることが多いため、楽しいエンジニアライフへのあこがれを抱く方も多いと思います。
しかし、実際はなかなか思うようにプログラミング学習や転職活動が進まず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は未経験からITエンジニアへの転職を成功させた人が何をしていたのか、うまくいかない人が何をやりがちなのかをお伝えしていきます。特効薬的な手法があるわけではありませんが、ITエンジニアを目指している方の参考になれば幸いです。
成功した人たちがやっていたこと
未経験からエンジニア転職を成功させ、活躍している人たちには共通点があります。
すべて「行動力がある」ということに集約されるとも言えますが、もう少し具体的に見ていきましょう。
目的達成までに具体的な目標を立てて取り組める
ITエンジニアは「なんとなくプログラミングを勉強すればなれる」というものではありません。
エンジニアを目指すキッカケはさまざまだと思いますが、ITエンジニアに転職した方の多くは、たとえば「1ヶ月間集中してプログラミングの基礎を学ぶ」「○ヶ月以内にWebアプリケーションを作る」「今月中に気になる企業に面談を申し込んで話を聞きに行く」といった具体的な目標を設定しています。
現職を続けながらプログラミング学習をして転職活動をする方が多いと思いますが、時間を捻出するのは本当に大変です。
そのため大まかなスケジュール(たとえば1ヶ月単位で区切った目標設定)を立てて、それを達成するためには週に1回はこれをやらないといけない、毎日少しでもこれをやる時間を作らないといけない…といったことに分解していくと、漠然と取り組むより実現がしやすいと思います。
また、「転職してITエンジニアになる」という大きな目的の手前にクリアしていかなければならない目標を細かく設定していくと、モチベーションの維持にもつながります。
インプットと同じくらいアウトプットを大切にしている
未経験からITエンジニアへ転職する方は、エンジニアとしてのこれまでの経験が売れるわけではないので、「実務未経験だけど独学・自主的にここまでやりました!」という熱意を目に見える形でアピールする必要があります。
プログラミングの基礎を学ぶ~Webサービスやアプリケーションを作るまでひと通り学びたい方は、以下の記事を参考にしていただくとよいかと思います。
作品ができたらポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオを作るときに参考になる講座は、paizaでも全編無料で公開中です。
最初から完璧なものを目指すととても時間が足りないですし、行き詰まる可能性が高いので、まずはなんでもいいから完成させてみてください。そのあと余裕があればブラッシュアップしていけばいいです。
自分の立ち位置を客観視して現実的な考え方ができる
せっかくIT業界へ転職するなら、普段利用している有名なサービスを開発している企業がいい、ある程度知名度がある大企業がいい…という気持ちも分かるのですが、ほとんどの場合そういった企業は中途採用は即戦力としての採用であり、未経験からいきなり転職するのは難しいです。
そのためエンジニア転職に成功する人は、まず未経験者採用をおこなっている企業の求人を探してそこに入り、ITエンジニアとしてのベースを固めて、実務経験を積もうといった考えを持っていることが多いです。
実務経験を積んでスキルを身につけたあと、再度転職を考えてみる…という段階的なステップアップを目指すのが現実的です。
冒頭で紹介したEN:TRYでは、開発経験がない人・少ない人でも応募できる若手チャレンジ求人を中心に掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。
求人への応募はコーディングスキルを測るスキルチェックでプログラミング問題を解いてランクを獲得すれば可能で、書類選考なしで面接・面談へ進めます。
転職してからも継続した努力ができる
「ITエンジニアに転職できたから終わり!」ではないので、転職前はもちろんですが転職後も学び続けることができるかどうかというのは大切です。
もちろん実務で学ぶことも多いと思いますが、特に未経験の場合はポテンシャルを見込んで採用されていることが多いため自分でスキルアップしていくことも求められます。
1つ目とつながりますが、「将来的にITエンジニアに転職したい」という一点が目的となっていると継続が難しいので、やはりその手前で何をすべきかを考えてひとつひとつ達成していく、ITエンジニアになったらどのようなキャリアを築いていきたいかを考えるといった線で捉えるのがよいと思います。
また、継続した学習ができる環境づくりをしているというのも成功者の特徴です。
学習時間の確保はもちろん、プログラミング学習での疑問点を解決するためのなんらかの方法(メンターやエンジニアの知り合いがいる、SNSで疑問を投げて答えてもらうなど)を持っている人が多いようです。
うまくいかない人がやりがちなこと
成功する人の特徴の裏返しにはなりますが、反対になかなかうまくいかない人がやってしまいがちなことを挙げました。
もし当てはまる部分があった場合は少し意識を変えてみてください。
目的がはっきりしないまま学習する言語や技術を選択する
趣味でプログラミングを学習する場合は何を選んでもよいですが、少なくともITエンジニアへの転職を目指している方であれば目的を明確にして学ぶ技術を選んだほうがよいでしょう。
というのもプログラミング言語やフレームワーク、周辺技術は無数に存在していて全部やるというのは到底無理なので、優先して学ぶべきものを選ばなければなりません。
たとえば、Web系のエンジニアになりたいのか、AI・機械学習のエンジニアになりたいのか、業務系システムのエンジニアになりたいのか……など、目指す方向性によって学習すべきものは違ってきます。
Web開発をしたいのであればpaizaラーニングのWebアプリケーション開発講座で使われているプログラミング言語とフレームワークから選んでみてもいいと思います。(Python+Django、PHP+Laravel、Ruby+Railsなど)

エンジニアになることがゴールと考えている
転職前にものすごく集中してプログラミングの学習に取り組み、自作のアプリも作成して、転職活動を経てITエンジニアになれた!という人でも実際の業務で必要な知識や求められるスキルが高く苦労することは珍しくありません。
そのためエンジニアになったあとからが本番と考えて、継続してスキルアップに励める人でないと「エンジニアになってからもこんなに大変なんだ……」と後悔してしまう可能性があります。
現役のエンジニアは学習しなければと意識してやるというよりも、自分の興味関心で新しい知識や技術を習得していく人も多いです。プログラミング学習やアプリ作成などを通して「大変だけど楽しい」と感じられる素養が自分自身にあるかどうかをまず確かめてみましょう。
はじめから完璧を目指そうとする
プログラミングを習得する際に分からないところをじっくり立ち止まって考えたり、クオリティを上げたりするというのもときには大事ですが、初心者のうちにそこにこだわりすぎると挫折の一因になりかねません。
まずは分かるところからやっていく・とにかく手を動かすことを念頭に置いて進めてみてください。
弊社のエンジニアが少し前に書いた記事にも「「動かない綺麗なコード」よりも「動くクソコード」のほうが価値がある」という一文があります。
また、転職活動においてある程度理想を持つのはよいのですが、未経験のうちから「これしかやりたくない」という気持ちが強いとなかなか転職がうまくいかない可能性があります。どこかで現実的なラインを見極めて妥協点を持つことも必要です。
まとめ
未経験からITエンジニアへの転職を成功させた人、なかなかうまくいかない人の特徴を見てきました。
成功した人はSNSやブログなどで転職経験談を残してくれていたりすることも多いので、いろいろ見てよいところはまねていきましょう。
paizaでも未経験からEN:TRYを利用してITエンジニア転職を成功させた方のインタビューを掲載していますのでぜひごらんください。
成功された方の体験談を読んで「自分も頑張るぞ!!」と思えた方はいいのですが、「自分はここまでするのは無理かも……」と思った方はもう一度「なぜエンジニアになりたいのか?」から考え直してみてもいいかもしれません。
また、目指す前に「自分はそもそもITエンジニアに向いているのか?」を見極めることも大切です。
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